「MONSTERS」爆誕!

アルバム「MONSTERS」が発売されて10日が経ちました。
やっほー!!!!!!!!

ようやく色々な考えがまとまってきたので、ここらで記しておこうと思います。
本来ならクラファンが終わった直後に、自分が体験した事をまとめて、ブログにアップしようと思ったのですが、年明け思った以上に世の中が動いて、自分も忙しくなり、考えがまとまらないまま、ここまで来てしまいました。
元々文章を書く事が得意ではないので、もう思い付くままに書いてみます。
そうじゃないと一生アップできないから!
こっからは砕けた感じでいくので、飲み屋で友達の話を聞いてるくらいの感じで読んで下さい。

なんでクラファンしたか、なんでフィジカルでリリースしようと思ったか、クラファンのページに書いた通りなんだけど、最近友達と話して、よりクリアになってきた。
やっぱりライブやイベントが無くなったのが全てかも。
そもそもコロナ禍になる前は自分の作品も全部配信してたんだよね。
それによる可能性も感じてたし。
でも、それはあくまでライブやイベントがセットで、そっちで体験を補えるから、音源は配信でもきっかけになればいっかって感じだった。
だけど、そういう体験が全部無くなっちゃって、作品の発表が配信だけになっちゃうと、自分がそれをするのは嫌だなと思ってしまった。

でもね、実際やってみたらクラファンの発送だけで600以上、アルバムの発送も全部自分たちよ?
もう意地でしかないよね。笑
アルバムの内容としても8人のアーティストに参加してもらって、過去一盛大に売り出すべきなのに、DIYっていう。
でもやっぱそれだけ世の中が異常な状況だったから、これだけ尖ったやり方に着地したんだなと納得してる。
自分の中では筋が通ってるんだよね。

あとはね、めっちゃ時間かかったから!制作も!クラファンも!
バズるとか炎上みたいに消費してほしくないっしょ。
いや、消費のスピードとかはコントロールできないし、しょうがないんだけど、せめて楽しんでもらうために自分が思う最良の方法で、最大限の努力はしなきゃ。
作曲だけじゃなくて、それも含めて音楽だと思った。
だからクラファンとかも頑張れたし。
リリースまでに2年もかかったんだから、せめて1年くらいかけてじわじわ広まって欲しいよ。

でも、そのやり方がワクワクするのはあくまで俺の考えであって、みんなが賛同してくれるかどうかはまーじで分からなかった。
だからクラファンがスタートする前日とか寝れなかったもん。
もうすでにデザインチームとか仲間も巻き込んでるし。

結果、目標金額の231%、700万近いお金が集まった。
もちろんリターンの制作と郵送だったりで半分近くは無くなるけど、それでも音源の制作費に350万円なんてこのご時世にありえないよ。

成功の理由として、自分が長年活動をしてきたという点も大きいなと思ってる。
実際リストを見ると、group_inou初期によく来てくれていたお客さんから、最近クラブで仲良くしてる人まで、色んな時期に知り合った人が支援してくれてた。
裏を返せば、若手の時に同じ企画をやっても成立しなかったかもなとも思った。
そういう事が気付けたのもめちゃくちゃ重要だった。
そして、誰かがこの実験を参考にしてくれたら本当に嬉しい。
「imaiさんとは違うから別のやり方探そう」でも良いし。
それぞれ持ってる武器は違うからね。

てかさー、このアルバムとクラファンにまつわる一連の事は誰か取材した方がいいよね。
コロナ禍の記録でもあるし、自分くらい色んなジャンルの現場に首突っ込んでるやつはいないんだから、面白い話できるのに。
今んとこ誰からも連絡ありません!もったいねー。

こっからは近況報告を!

カセットテープ。
これはやばかわ究極完全体に仕上がりそうです!
近い内に発売をお知らせ出来るかも。

アナログ。
こちらはやはり世界の情勢的に難航しております。。
だけど、それを逆手にとって、最高な内容にする計画なので、超お楽しみに!
ここは気長にひとつ!

リターンのぬいぐるみ。
こちらも世界情勢の問題、具体的には上海の工場がコロナでロックダウンされてしまったために、制作がストップしております。
こちらは5月中に発送予定でしたが、伸びてしまう可能性があります。
その時は改めて、個々に報告させて下さい!

そして!レコ発ツアー!ですよね?
やはりこれが圧倒的に多い質問です。
ちょうどクラファンをやってる12月くらいにウチでやりませんか的なありがたいお話をもらってたんだけど、その時には全然先の感じが読めなくて決断出来なかったのよ。
実際友達のイベントはバタバタ中止になってたし。
ようやくクラファンの発送やらひと段落して、さてレコ発やりますかってなったらもう箱空いてないんだって。笑
そりゃそうだよね、みんなやりたくて待ってたんだから。
延期になってた公演もめちゃくちゃあるだろうし。
だから、これに関しては少しずつやっていきます!やれるところから!
もしこれ見ててウチやれるよって箱あったら連絡下さい。

だから、アルバムのお祝いしたいって人は4/30の秋葉原MOGRAに来て下さい!
入れないくらいパンパンにしたいです。
アルバム聴きこんで来てね!

imai

39歳の免許合宿

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記憶はどんどん薄れてしまう。

友達にお決まりのエピソードを披露する度、思い出はディフォルメされていき、あの時感じた楽しい気持ちも不安な気持ちも入り混じったマーブル模様の景色はどんどん遠のいていく。

ただ、五明さんの漫画を読んだ時だけは鮮明にあの時の景色がフラッシュバックする。

本当に凄い事だ。

五明さん漫画の才能あったんだな。

 

最近色んな場所で、「imaiさん、漫画面白いですね」と言われる。

そんな時は、大きい声で「ありがとうございます!」と言って、僕の手柄にしています。

 

五明さん、ありがとう!!

ODD Foot Works

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最初で最後のコーストワンマン。

 

PecoriがMCで「声出せないかもだけど、みんなの表情とかボディーアクションで今日が一番声援を感じてる」って言っていた。

これは盛り上げる為のリップサービスでも何でもなく本当にそうだったと思う。

客席に居てもそう感じた。

それくらいズバ抜けたパフォーマンスだった。

 

3人のMCは今までで一番真っ直ぐで、自分の胸に突き刺さった。

 

帰りに撤収しているフロアを眺めながら、「コーストで観たいライブ、まだまだ沢山あるのにな」と思って悲しくなった。

キムケンさん

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先日、アルバムのマスタリングで栃木に行ってきた。

今回マスタリングをお願いしたキムケンさんのスタジオは森の中にあって、普段は猿や鹿、熊なんかも訪れるらしい(残念ながら僕が行った日は"しつこい蚊"しか現れなかった)。

栃木にスタジオを移してからは、ほとんどがオンラインでのやり取りなので、わざわざ立ち会いに来る人は珍しいとの事。

僕は絶対スタジオに行って、完成する瞬間を目撃したかった。

こんな時だからこそ、自分に出来る事は全部やりたかった。

 

マスタリングが始まってすぐに、ここまで来て大正解だったと確信した。

この一年間ミックスエンジニアの山本さんと作ってきた音が、大自然の中で爆音で鳴り響く。

これまでの作業が肯定されるような瞬間だった。

 

キムケンさんは僕が少し引っかかるところがあって、言葉に迷っていると、絶対にその箇所を解決してくれて、心が読まれているのかと思うほどだった。

僕の音楽に対して僕以上に徹底的にこだわってくれて、本当に幸せな時間だった。

結果、お昼に始まったマスタリングは終電手前まで続いた。

 

帰りはどこのお店もやっていないから、駅のキオスクでレモンチューハイと中華丼を買って、一人でアルバムの完成を祝った。

キオスクのおばちゃんが「あちあちにしといたから」と言って、笑顔で手渡してくれた中華丼はめちゃくちゃぬるかった。

 

ライブも出来ない人と会えない時代だからこそ、強く確信した事がある。

ここから音源をリリースするまでの道のりは、音を作ってきた1年8ヶ月以上に大変かもしれない。

でも、完成したアルバムを聴いてたら、今は頑張れる気がしている。

フジロック

ソロになってからの数年間が楽しかったのはGEZANのお陰だと思っている。

だから、どうしてもフジロック最終日に行く理由があった。

みんなそれぞれ立場や環境が違う。

行動や答えは違って当然。

意見が違うからって、僕らがいがみ合うのは本当に間違ってる。

 

ライブ前にラーナーズのステージで、ロスカルとマヒトくんに会えた。

マヒトくんは「いやー、新しいメンバーが入って、練習して、昔の曲がまた出来るようになったとかじゃなくて、未来いけたと思ってるんすよね」と言っていた。

その通りのライブだった。

 

GEZANは困難に立ち向かう度、自由になっていく。

自分もそんな風に生きたい。

 

帰りに越後湯沢で食べたみそバターラーメンが、無性に美味かった。

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